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2011年7月 5日 (火)

海洋天堂

《原題:海洋天堂》 2010年 中国 98分
2011年7月9日 日本公開


監督・脚本:シュエ・シャオルー
出演:ジェット・リー、ウェン・ジャン、グイ・ルンメイ、ジュー・ユアンユアン

Kaiyoutenndou
『ジェットファンの想い集結!祝★日本公開!』
(ネタバレなし、でも想い強し)

私の好き好き度 ( ´;ω;`)ブワッ

以下、2011年7月2日にYahoo!映画投稿後、筆を加えたものです。


日本では公開予定がなかったこの作品。
しかし、日本の多くのジェットファンの気持ちが届き、
日本公開が実現されました。
中心となって動いて下さった方々には頭が下がる思いです。
私も微力ながら、この1年、ブログ等で宣伝・紹介し、
少しでも多くの方に観て頂けるよう願いを込めました。

そんな首をなが~~~くした想いが通じたのか試写会当選!
公開前に一足お先の鑑賞となりました つД`)・゚・。・゚゚・*:.。

さて…はい、そこ「誰?この作業着のおっさん」とか言わないようにw

Kaiyoujet_2
ジェットですよ、ジェット↓↓↓この爽やかなアクションスター、ジェットですよ!

Jetmagazine
これは、これで「何、この雑誌?!」でしょうけど、ジェットファンなら必須本(…なはず)。

とにかく「海洋天堂」のジェットの姿を初めて見た時、正直、衝撃でした。
本気で健康が心配で。まぁ、そんな話も含めつつ、レビュー行ってみよー!



◆監督の想い、あえて「淡々と」

実際、鑑賞してみて、全体の印象としては、
「実にあっさりしているな」という感じでした。

この“あっさり感”、シュエ・シャオルー監督の体験がそうさせて
いるのでしょう。14年間、自閉症の方たちと接し、ボランティア活動を
してきた彼女。恐らく壮絶な現場や想いも体験しているからこそ、
あっさりと、そして淡々と仕上げたのかもしれません。

それは「自閉症の子を持つ親の気持ち」や「自閉症の子供たちの姿」を
スクリーンを通して売り物、見世物にしようと思っていないからではないでしょうか。


生々しいものを見せれば、人は考えるのか?
もちろんハンマーで頭を叩かれるような衝撃があってこそ、考えることもあります。
しかし、一歩引いた目線で淡々と見せられることによって、考えるきっかけを得ることも。

ジェットがノーギャラでこの仕事を引きうけようと思ったのも、
きっと監督の想いが生半可なものでないことを感じたのでしょう。



◆誰かを想うことで生まれる苦しみ=生きている証

主人公の王心誠(ワン・シンチョン)は、撮影時のジェットと同い年。
エクスペンダブルズの辺りから体調を崩しがちだったジェット。
実際、エクスペンダブルズを観ていると、撮影順が分かるほど
カットによって痩せ具合が違います。
2004年のスマトラ地震で津波から生還したことや、自身の体調のこと、
この役を通して、自分の娘さんたちにも何か伝えたい想いがあったのかな。

世の中にはたくさんの親子がいて、その関係の諸事情も様々。
この作品は「自閉症の息子と死期が近い父親」を扱っていますが、
“親が子供を想う気持ち”は、そういった登場人物設定を越えて伝わってくるもの。
そして、”世界中の親の共通のもの”。

しかし、同時に“子供を想うことができない親”の心情についても考えさせられます。

心誠は、21歳になる自閉症の息子・大福(ターフー)を男手ひとつで育て上げました。
妻は亡くなりましたが、その背景も胸にくるものがあります。
親として、夫として、苛立ちや苦しみも垣間見るこの作品。
でも、一時の負の感情も、生きている立派な証。

そして、なんといっても、この息子の名前を見てください。
もともと脚本が専門のシュエ監督。
いい名前を息子役に付けたものだ…と感心しました。
“大きな、たくさんの福に恵まれますように”ということでしょうか。
親が初めて子供に願いを託すのが「名前」。
息子の命名の時点から心誠の愛情はとても深いものなのです。



◆「こんなジェットは観たくない」?!

ジェットがいくら想いを込めても、恐らくこういった声は出てくることでしょう。
いい例がジャッキー・チェンで、近年の彼もアクションを封じ込めるように演技に
没頭する作品があります。(デ・ニーロに憧れてるんですよねw)
その度「こんなジャッキー観たくない!」の声がワーワー(笑

例えば「新宿インシデント」。
ジャッキーの熱演に感動した私を横目に、うちの夫は「こんなジャッキーはもういい」と
シラ~っとしてましたからね(^^;

でも、それはファンの愛情故の声。
「My heroがアクションを封印してしまったら、何を楽しみにすればいいんだー!」
という気持ち痛いほど分かります。
なんせ私も、ジェットは彼のデビュー作「少林寺」(1982年)

Shourinnji

の頃(私は当時小学校低学年)からずーっと応援しているので、
実は「ノーアクションで挑んだ」という謳い文句が当初、ショックだったんです。

アクションが観られないことは、やっぱり寂しいし、もしかして、本気でもう
引退モードに入ってるんじゃないかと…。(慈善活動も素晴らしいですが)

もちろん、ハリウッド進出後の作品で好きなものはたっくさーんありますし、
ジェットが演じる役柄自体に人間的な深みが出てきたことも嬉しく思います。

ただですね、やっぱり私にとってはアクションありきのジェットなんです。
本当に今回、素晴らしい演技で文句なしですし、
演じることの深みをその表情から読み取ることができ感激しましたが、
同時に、やっぱりどこか寂しさを感じてしまう自分がいます(´・ω・`)ショボーン

しかし、この作品の中のヒーローでないジェットの「強さ」!
この「強さ」、多くの方に出会って頂きたいです。
05年の「ダニー・ザ・ドッグ」以降、彼が映画を通して見せたい「強さ」の種類が
明確に変わってきましたが、この「海洋天堂」には、また新しい「強さ」を表現。
超人的なものではなく、日常の中の強さ。人としての強さ


親子役というのは過去にも何本かありますが、これほどの苦悩と喜びが巧みに
表現されたのは、この作品が一番です。

ちなみに今回もまた女性側からアタックをされてオロオロしておりましたので、
女性ファンの皆さん!あのはにかみ、必見ですよ(笑
柴(チャウ)さん、うらやましい!w



◆涙よりも笑顔で「再見」

脚本は盲目的に褒められることばかりではありません。
特に鈴鈴(リンリン)という女の子の描き方には少々物足りなさを感じました。
でも、鈴鈴もあえて控えめに描くことで、大福との交流に余韻が残せたのかも。
鈴鈴も誰かに自分の声を、存在を受け止めて欲しかったのでしょうね。

大作でもなければ、派手さもなく、観方によっては抑揚も足りないかも。
それに「大福はなんだかんだで恵まれてるよ」とおっしゃる方もいるかもしれない。
でも、大福の葛藤を心から理解できる人が何人いるのでしょう。
きっとそれは私たちの想像をはるかに超える苦しみかもしれません。
ウェン・ジャンさん演じる大福の時折見せる寂しそうな顔には切なくなりました。
またそんな大福の終盤の顔つきの変化にも注目です。
それを見守るあの作業着姿は……(略

また、人に恵まれているのは、心誠の普段からの人柄でしょうね。
人柄が幸せを呼ぶことって多々ありますもん。

どうぞ一編の詩を読むが如く、親子の心情を感じてください。
「海洋天堂(天国の海)」は、寂しい海ではなく、温かな海。
じんわり心に浸透していきます。

キャッチコピーの「平凡にして偉大なるすべての父と母へ」が示す通り、
多くのお父さん、お母さんに観て頂きたい。
そして、「生きる」ことについて考えたい方にもお薦めします。


7月9日より全国順次公開。
ジェットの見せる人間的な強さと愛情にも是非出会ってくださいね。

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我爱你!ジェット・リー!のあなたへ」カテゴリの記事

是非、ご覧くださ~い

  • 試写会が当たり鼻血ブー!wずっと待ち続けた甲斐がありました(涙)

我爱你!李 連杰!

今後もJet作品のBD化が増えること願ってます( ^ω^ )♪

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