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2011年6月27日 (月)

犬飼さんちの犬

2011年6月25日公開 92分

監督:亀井亨 脚本:永森裕二
出演:小日向文世、チリ(サモン)、木南晴夏、ちはる、池田鉄洋、佐藤二朗

Inukaisan
公開初日にワーナーマイカルシネマズ新潟でもらった先着プレゼント。
サモンの生写真(笑) 冷蔵庫に貼ってます。


『芸なし、死なし、愛想なし。でも愛しい。だから愛しい』
(ネタバレなし)

私の好き好き度 ( U ^ω^ )ワンワン 

以下、2011年6月25日にYahoo!映画に投稿後、筆を加えたものです。


亀井亨監督と脚本家・永森裕二さんの
動物と人間と映画に対する姿勢が好きです。
「幼獣マメシバ」、「ねこタクシー」に続くタッグ。
永森さんに至っては、動物シリーズを書くこと5作目。

相変わらずの「おっさんと動物」モノ。
そして、そこに出てくる動物たちは、決して芸もしなければ、
人間に媚びることもなく、更に言えば、つい映画がやってしまう
「涙、涙の死」路線などかすりもしない。

ほんの些細な日常が、鑑賞後、いつも愛しくなってしまう
亀井&永森マジックに、今回も心洗われました。



◆小日向さん、犬、大好きですよね(笑

「犬飼」という名字なのに、犬が苦手な犬飼さんを演じたのは
小日向文世さん。離島のスーパーに単身赴任している間に、
実は家族が犬を飼っていた!諸事情で家に数カ月戻るのに、
「俺はこいつと住めるかよ!」という序盤、ユーモア溢れる演技で
館内もクスクスっ…アハハッ…と盛り上がりました。

いわゆる「犬を怖がる人」の演技を小日向さん、いろいろ細かく
やってるな~と感心しつつ、「あぁ、小日向さん、犬が大好きな人だ」と
感じる面も多々。犬好きな人って、やっぱり愛情が隠しきれません。

でも、映画には嘘も必要。
実生活の自分とは違う嘘を演じるのも役者の仕事であり、器量でしょう。
小日向さん、犬に対する愛情があるからこそ、ここまで一緒に撮れたんだろうな、
という印象。また、小日向さんの武器でもある「笑顔」。この使い方もお見事で、
心からの笑顔、気持ちを殺した笑顔、黒い笑顔…楽しませてもらいました。



◆実は私も犬嫌いだった

…というのも、子供の頃、野良犬に散々な目にあってから、
どーにもこーにも犬が恐くてしょうがない時期が続き、室内で犬を飼っている
お宅に招かれた日には、緊張しっぱなし、変な汗は出てくるし、
1秒たりとも同じ部屋にいるのが怖くて仕方なかったのです。

でも、飼い主さんはみ~んなこう言うので困った(^^;
「うちの子は大丈夫よ~」。
いやその…大丈夫とかそういうなんというか自信は…もにょもにょ…
人間「ダメなものはダメ」の恐怖心ってなんでしょうね~
本当にダメな人しか分からない、あの気持ち。

そんな訳で、犬飼さんが、「犬、怖い!」と言っている割には、犬のサモンが
いる部屋で過ごせることに「犬飼さんはなんだかんだで、まだ軽症なんだわ…」
と冷静に思った私。
犬嫌いが、犬がいる部屋でご飯を食べられる、眠れるって超上級者じゃないかwwww
犬飼さん、すごいですよ!マジでー!

ただ、その「軽症?」と思えた理由について、終盤でジワジワくるエピソードがあり、
犬飼さんの犬に対する想いに、思わずホロリ。

私は野良犬のせいで、自分は昔から犬が嫌い、大嫌いと思い込んでいましたが、
犬飼さんが「俺のルーツを見たい」と実家に帰ったあのシーンで
私も「そうだ!」と思い出した写真がありました。
帰宅してから探し出したのがこれ

Miniinu3
これは2歳か3歳頃?
ご近所のこのワンちゃんが私は好きで好きで、毎日会いにいっては
おうちのご主人から餌をもらって食べさせていたそうなんです(母談)
そうか、私も自分の中に犬との関係のルーツがあったのか…。

その後、犬が好きで好きで好きでたまらないという夫に出会ってから、
再び犬に対する想いが沸々と湧きあがり、犬嫌いが治りました。

だから尚更、犬飼さんが、サモンと家族と一緒に気付けた(築けた)こと、
まるで自分のことのように思えた作品でした。



◆犬を犬と描く

亀井監督&永森さんコンビのいいなぁ~と思うことに、ご本人たちも言っていますが、
「動物は動物として描く」ということ。それは決して、動物を突き放している意味では
なく、劇中の台詞にも出てきますが、「勝手に擬人化するな」という、
人間様のご都合で動物をあれこれいじらない…ということなんでしょう。

「幼獣マメシバ」「ねこタクシー」、そして、この作品。
どれも主人公に関わる動物たちはマイペース。
もちろん専属のトレーナーさんはいますが、それでも、必要以上に主人公に絡ませたり、
主人公の気持ちを汲んで行動したりということがありません。

今回のサモンもそうですが、犬飼さんに対してマイペース。
でも、そのマイペースこそ、私たちに教えてくれるものが大きい。
それこそ「教えてくれる」なんて思うのも、人間の思い込みかもしれないけれど、
サモンと一緒に暮らすことの小さな幸せが、スクリーンに点々と散らばめられていて、
心和みました。しかも、犬飼さんを導いたのは「幼獣マメシバ」のあのお方!
就職おめでとう。しかも、なんという名言だらけ(笑
これは多くの飼い主が聞くべきかも。



◆役者陣もほのぼの奮闘

登場人物たちも、実はマイペース気質多し。でも、皆、ちょっとずつ心に変化が。
島や親の大切さに気付く鳥飼さんこと、木南晴夏ちゃんもよかったです。
お父さん役のでんでんさんも職人気質で、あの島石鹸、私も欲しいですもんw
ダメ店長の池田鉄洋さんのアクの強さと、毒吐きながらも前進した顔もgood!
ちはるママと娘・息子役のお2人もほのぼの、ホロリのエピソードありで
観ながら思わず目を細めました。

そして、サモエド犬のサモン!うう~~モフモフしたい!
「私、演技してますよ♪」といういやらしさがないのがイイ!
「ポチたま」松本クンの「わんちゃん、お名前は?」も映画で観れて嬉しかったです(笑



エンドロールに流れるSEAMOさんの「ワン★ダフル」も必聴。
誰1人立つことなく、みんなジーッと聴き入っていました。
これはSEAMOさんの実体験から書いたものらしいのですが、
「犬飼いさんちの犬」と、ちょっと内容が違うんですが、
SEAMOさんの愛犬に対する想いが詰まった楽曲。
PVではサモンがSEAMOさんと共演していました~!
公式サイトから視聴できます


「犬に癒されたい」と思って観る作品ではなく、
「犬の姿を通して、自分という人間に気付く」作品。
そして、「家族と一緒に何かを築くことの小さな幸せ」を知る作品。

あなたも犬飼さんち、ちょっと覗いてみませんか?

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  • 試写会が当たり鼻血ブー!wずっと待ち続けた甲斐がありました(涙)

我爱你!李 連杰!

今後もJet作品のBD化が増えること願ってます( ^ω^ )♪

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