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2011年6月18日 (土)

ロシアン・ルーレット

原題《13》 2010年 アメリカ 97分
(2011年6月18日 日本公開)


監督・脚本:ゲラ・バブルアニ
出演:サム・ライリー、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク

13movie

『私のこめかみには、やや不発…の残念感orz』 (ネタバレなし)

私の好き好き度 (# ̄З ̄)

(以下、2011年6月18日Yahoo!映画投稿後に更に筆を加えたものです)

ゲラ・バブルアニ監督の「13 TZAMETI」(2005)
未見ですので、本作のみの印象のレビューです。

鑑賞後、つい「全編どうしてこうなった?!」と言いたくなりましが、
如何せんゲラ監督の“セルフリメイク”。
他人様がリメイクしているならいざ知らず、自分ですからね~。
前作を知らない私ですが、印象としては、「5年かけて、妙な味付けしちゃった?」

「シンプル!美味い!」と言われる料理ほど、手を加えると
最初の味付けが思い出せなくなるものですが、この作品も、
「もっと魅(観)せよう!」という気持ちが強くなりすぎている感じも受けました。
でも、それは監督として当たり前の欲でしょうし、
20代後半で手掛けた前作と、現在35歳の感性もまた違うでしょう。

たかだが前作から5年の年月ですが、20代の終わりと30半ばは
欲も、守りも、尖りも変化しますからね~
あと、前作が賞賛を受けた故の環境の変化も大きいでしょうね。
この中の登場人物じゃないけど、「お金」ってやっぱり人も環境も変えてしまうと思う…。

あと、「ステイサムにミッキーに…ひゃっはーっ」と
ゲラ監督もテンション上がるでしょうね~。私だったら興奮しすぎて、
作品が散漫になる可能性も…(爆

やはり前作もレンタルして、当時の感性、確かめてみなければ!
借りよう…観よう…借りよう…で、わたしゃー、一体何年経ってるんだ
これです!

13tzameti

■なんだかイマイチ緊張しなかった…(爆

実は予告が一番緊張しました。「黒ヒゲ危機一髪」さえも大の苦手の私は、
果たして全編声を殺しながら観ることができるのか心配したくらい(笑
「アッ!」とか「ひひひひっぃいいぃぃい!」とか、ビクッとか…確実な悪寒。
でも、この作品のシチュエーションには非常に惹かれるものがあり、封切日に突撃!

結果、多少なりとも「ビクッ!( ̄ロ ̄lll)」としたものの、思いのほか、緊張・緊迫感が
足りない印象。非道のロシアン・ルーレットが開始されるまでは面白いのですが、
いざ、二発目…三発目…と進む度に、ダレていく私がいました。
やば~い、私、もしかして、飽きてきちゃってるぅ~~?!

プレーヤーとなった男たちが怯え、汗だくになっていく顔が映し出されていきますが、
なぜこんなにゾクゾクしないんだろう??あんなに恐ろしいゲームが展開されているのに。

あくまでも私の主観ですが、主人公ヴィンスが、あまりにもあの場にすぐ馴染んでいる
ような感じがして、ヴィンスと共有するドキドキ感やハラハラ感が足りないように
思えました。休憩室でのヴィンスの心の動きも、もう少し見たかったですね。
心の動きが見えないまま淡々と進行していく様も恐怖と言えば恐怖なんですが、
「きっと乗り切っちゃうんだろうな」と思えてくる妙な安堵を画面から感じました。



■もっと観たい!「男たち」の描写

今回の一つの売りであれるジェイソン・ステイサムとミッキー・ローク。
いろいろなシネコンサイトや映画情報サイトでは、やたらと2人の写真が使われ、
すごいミスリードだなぁ、と苦笑い。かる~いわき役ですので。
でも、お客呼ぶにはサム・ライリーより2人というのは分かります…

ステイサム演じたジャスパーに関してはルーレット参加経緯の詳細も知りたいところ。
この兄弟を主人公にしても面白かっただろうな~。
ステイサムの兄貴を演じたレイ・ウィンストンがこれまたイイ!!
この兄弟の愛憎劇を観てみたい。

また、ミッキー・ロークが演じた囚人パトリックが主人公でも面白かったでしょうね~。
カーティス・50セント・ジャクソンとの2人劇でも面白いと思う。

今回、2人ともちゃんと洒落たオチがあったので、作り方によってはかなりの大人の映画に
なるはずが、主人公との絡みの薄さはじめ、中途半端な登場・退場感が否めません。
これには絶望したくなるファンも多かろう( ̄Д ̄;;

しかも、ミッキー・ロークのキャラが、そのまま「エクスペンダブルズ」のツールみたい(笑
ステイサムだって「実はクリスマス・リーには、こんな過去もあったんですよ」って
言われても違和感ない感じ。その後、2人はツールの店でワイワイやるのでした…
なんていうオチがあっても違和感なし。あと、アレをタクシーで運んじゃったりね!

80年代の“きれいなミッキー・ローク”はもうお目にかかれないでしょうけど、
ちょっと近年、キャラが似たりよったり。でも、その汚さ、滑稽さ、孤独さが、
何度観ても不思議と惹かれるのも彼の魅力。

また、「17人の男の群像劇」も観たい。もしくは、賭ける側の人間の話も。
いろいろな「観たい」を感じる作品なのに、今回登場した人物たちは、
魅力が開花しそうなところで、なんだかぶつ切りになっているようで残念でした。

あ!でも、司会役のマイケル・シャノンはいい味出してました。
あのネチネチした感じと異様なテンション
う~ん、ホント、”いいキャラ揃い”なんだけどなぁ…



■サム・ライリーの熱演には拍手

つい彼を観ると「若いディカプリオ+要潤」を思い出します。
ディカプリオもこの作品に出たいと希望があった…という噂がありましたが、
確かにディカプリオが好みそうな展開。スコセッシならどう撮っただろう?など
妄想は膨らみます。しかし、サム・ライリー、まさに渾身の演技!
彼の若さ・青さも、この主人公ヴィンスにピッタリでした。

また、意外とあっさり気味の中盤では、ヴィンスの心が見えにくかったのですが、
終盤にこそ台詞が少ないものの、彼の家族に対する想いや、状況打破の必死さが
垣間見れ、ようやく監督が描きたかったものに触れることができました。

ラストは衝撃というより、 某人物に対する「皮肉」に失笑`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!
私、こういうシャレの〆大好きです。
でも、その皮肉が生まれる前のヴィンスの行動、是非、ご注目頂きたい!
あんなもん食べちゃって…( ´;ω;`)ブワッ
あれはあれで家族を守る手段のひとつでしょうね。

またヴィンスに縁があった「13」という数字。
キリスト教の観点から考えると、彼の行動と13に含まれた意味のリンクが興味深い。
「13」にまつわる言い伝えの数々をどうぞ検索してみてください。

この作品、「ロシアン・ルーレット」というゲームが主題というよりも、
13という数字を背負った青年の運命」を見せているのでしょう。



■映画鑑賞もロシアン・ルーレット?!

今回、作品の「核となる弾」がぼやけている感も受け、残念に思う部分もありましたが、
でも、映画鑑賞もある種、ロシアン・ルーレット。
自分の頭をぶち抜かれる衝撃の作品もあれば、かすりもしない作品も。
それでも癖になって映画館通いがやめられないのは、この作品の中の狂人たちに
似ているのかもしれません。これからも失敗なんて恐れないぜー!(笑

さて、あなたはこの作品の弾に心射抜かれるか?!
映画館という名のゲーム場でお試しを!

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  • 試写会が当たり鼻血ブー!wずっと待ち続けた甲斐がありました(涙)

我爱你!李 連杰!

今後もJet作品のBD化が増えること願ってます( ^ω^ )♪

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