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2011年5月27日 (金)

アジャストメント

原題《The Adjustment Bureau》 2011年 アメリカ 106分
(2011年5月27日 日本公開)


監督・脚本:ジョージ・ノルフィ 原作:フィリップ・K・ディック
出演:マット・デイモン(デヴィッド・ノリス)、エミリー・ブラント(エリース)
アンソニー・マッキー(調整局・ハリー)、テレンス・スタンプ(調整局・トンプソン)
Adjustment

『すごいぜ!この中途半端感!もっと調整しろ(笑)』
(ネタバレなし)

私の好き好き度 (# ̄З ̄)

マット・デイモンと出会って早13年…
「グッド・ウィル・ハンティング」の時はお互い20代だったよね…。(って、恋人かw)。
「あの顔が苦手」などと失礼なことばかり言いながら、
マットの出演作、ほぼ観てしまっている私です。

役によって体型の絞り込み可能なマットさんですが、今回、非常に恰幅よかった。
40代の大人の体型!ドッタバタ走る姿にボーンシリーズの面影は薄い。

何やらポスターは20代のような体の締まりだけど
(まるでフォトショ職人にいじらせるアイドルのようだわ!爆)、
映像観たら、マットさんもそれなりの年齢だと確信しました。
今回も頑張ってましたよー!頑張ってた…頑張ってたよ…ぉぉぉぉぉ…

でも、すっかり予告に釣られてしまった訳ですが。

■<<操作>>された予告に逆らえ!

…というのは、<<操作>>された運命に逆らえ!】
という、この映画のキャッチを捩ったもの。

上手い…上手いです。
何がって、予告の作りが。
映画の予告は、言いかえれば「印象操作」。
予告編まで監督が撮っているならば、文句も言いたくなる
ところですが、配給会社の大人の諸事情もありますもんね。
今回、見事、印象操作の勝ち!といったところでしょう。
私も頭脳系アクション映画だと勝手に勘違いしてました。

夫は予告を観る時の嗅覚が凄まじく、今回のも「すごい微妙臭がするぞ!」と
言い放ち、「”素材はいいけど、なんでこんな風に料理しちゃったの?”っていう作品に
違いない!これ観ちゃうわけ?!うへー!」と言いながら今朝、出社。

うぅー。でもさ、映画って観てみないと分からないじゃんよー!



■…で、実際、蓋を開けてみたら

夫の予想はズバリ当たりました。
そして、「オトナのおとぎ話」でした。
公式サイトなど拝見すると、「SFラブストーリー」という
括りになっていましたが、ラブストーリー…と呼ぶにも
ちょっと味気ないというか、駆け足というか。

10ページくらいの「オトナのからくり絵本」という印象。
“真実の愛のキス”とか、この辺はディズニーに撮らせた方がいい!(爆

また、「運命調整局」にしても、残念ながらハラハラしないのです。
上手く言えませんが、「試練」が「試練に見えない」んですよね~。
デヴィッド(マット・デイモン)とエリース(エミリー・ブラント)が
惹かれあうのも、散々もったいぶっておいて、「はぁ?!そんな理由?!」
という感じで、SFネタとしても、つこっみどころ満載でした。
調整局ももっとやる気出せ!(苦笑 なんだかただのお笑い担当部署ですか?!


■この作品は「おせち」?

この作品の原作、SF作家フィリップ・K・ディックの短編「調整班」(悪夢機械に収録)は
40ページほどの作品だそうです。1950年代の作品ですから、
今回かなりの脚色をした模様。
話の筋はかなり違うようで、「原案を買い取った」という感じのようですね。

長編小説も映画化される際には、その脚色の仕方が常に論争になりますが、
短編小説こそ、長編映画にするには大変でしょう。

例えば、短編原作が、「シンプルだけど、すごく美味しいお米と具のおにぎり」
だとすると、今回の映画化は、「無駄に十段重ねにしたおせち料理」かな。

原作未読のため、そこまで言い切っていいのかちょっと申し訳ない気持ちですが、
でも、どの段を開けても、「味が薄いよ~!」「ちょw五段目におかずがない!」
料理人の気分次第かよ!!w」「うわー!お重の最後にスイーツ(笑)」…
などなど、文句言いながら106分食べ続けた感じです。

もちろん時には、お重を開けるのが楽しみな瞬間もあったんですけどね。
でも、残念ながら、私の体に上手く流しこめませんでした。



■熱演!!はしております

マット・デイモンが演じたデヴィッド・ノリスは、心の隙間を埋めるかの如く
野心に燃える政治家。面白いキャラクターだと思いますが、男としてはあまり
魅力がないですね~。
私自身、仕事と恋愛、公私混同した挙句、女に入れ込んでいく…というタイプの男性が
単に嫌いなだけかもしれませんけど。ありゃ~ダメだ~~(苦笑
あの仕事をおろそかにするっぷり。見てて恥ずかしいわい!

でも、「ありゃ~ダメだ~」って観客に思わせるキャラにはまりきるのも役者の力量。
マットのデヴィッドとしての浮かれっぷり、苦悩、決心…
そして、時には鳩が豆鉄砲くらったような顔が何度も観れて、つい笑ってしまったり。
調整局に捕えられた時のマットの演技は面白かったです。
これディカプリオでも観たかったなぁ~。

エミリー・ブラントも独自の世界を行くダンサーを演じていましたが、
う~ん、そんなに魅力的に見えなかったんです。

でも、たぶんそれは、脚本の穴でしょうね。
2人の関係の時間軸の表し方が下手。
出会ってから、キスしてから、離れてから、再会してから、入院してから…
その都度の尺が飛び飛びすぎて、互いの想いが募る様子が足りない。

もし、これを本当に「SFラブストーリー」と呼ぶならば、
2人の想いの丈はもうちょっと描いてくれると、ラストも感動的なんですけどね。

今回、実は、私のお目当てはテレンス・スタンプ。
もう今年で御年72歳ですもの。現役でいる限り、見続けたいお方!!
面白い役柄だったのに、これも設定が生かしきれず…の印象。
なんですか、あの引き際…(´・ω・`)ショボーン(でも、たぶん笑うとこ)


素晴らしき哉、人生?!

欧米のファンタジーって、やはり神や天使が地盤にあるのでしょうね。
私は観ながら「素晴らしき哉、人生」をふと思い出しました。

ラストに発せられるメッセージも良いこと言っているんですが、
あまりにもこの作品が雑な感じがするため、感動も薄い(汗
これ系のメッセージなら、「エンジェル・ウォーズ」の方が数百倍よかった!

SFでありながら、人生賛歌のこの作品。
人生を「素晴らしき哉!」と叫ぶには、己の力こそ最大の武器なのでしょう。



そうそう、ひとつだけ邪心で気になっていること…
デヴィッドの下半身ポロリゴシップも調整班の仕業なんでしょうか…。
そんな調整はいやだ!(笑

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  • 試写会が当たり鼻血ブー!wずっと待ち続けた甲斐がありました(涙)

我爱你!李 連杰!

今後もJet作品のBD化が増えること願ってます( ^ω^ )♪

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