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2010年12月15日 (水)

キック・アス

原題《Kick-Ass》 2010年 アメリカ・イギリス 117分
(2010年12月18日 日本公開)


監督:マシュー・ボーン 脚本:ジェーン・ゴールドマン 原作:マーク・ミラー
出演:アーロン・ジョンソン、ニコラス・ケイジ、クロエ・グレース・モレッツ、
クリストファー・ミンツ=ブラッセ、マーク・ストロング

Kickass

『アホ映画かと思ったら、何、この見応え!!』

私の好き好き度 ( ω )

「ブラッド・ピット×ニコラス・ケイジが贈る!」
と売り文句が付いているものの、それ以外の売りは
「おバカ」くらい?と思っていた鑑賞前。

でも、「いかにもB級臭漂う作品」に出資してしまう
ブラピの器のでかさ(この人、根本はいい意味でおかしいw)
プラス、マーヴェルコミック命のケイジがバットマン
もどきのコスプレで出演するんだから、「ハズレ」ではなさそう
と踏んでいました。(あくまでバカ映画が好きな私にとっての「ハズレじゃない」ですが)

今回、オンライン試写会での鑑賞。
序盤からしてアホらしくて、お下品で、そして、不謹慎(笑
いわゆるアメリカの青春コメディも下地かな。
冴えない、モテない、友達少ない、そして、アメコミオタク。

そんな主人公が「正義を愛する心」だけを持って、
自ら考えたヒーロー「キック・アス」になり奮闘!
衣裳はネットショッピングで買いました、とさ(笑
でも、この「自称ヒーロー」主人公デイヴの問いかけは、とても心に響きました。

「暴力を黙って見ている人が多いのが許せないんだ!」

そう、街で誰かがボコボコになろうと、キック・アスが奮闘しようと、
それをただただ携帯の動画で撮っては喜ぶ若者たち。
また、その模様が動画サイトで流れ、閲覧者の数だけが面白いほど伸びる割には、
「自分にできることはなんだ?」と問いかけもしなければ
「メシウマ」とばかりに大喜びでコメントする人たち。

あぁ~…私にも思い当たるフシがありますよ(汗
「遠くの傍観者」でいることがどんなに安全で、そして、時に卑怯か。
でも、裏を返せば、人間みんなどこか臆病なんでしょう。
あんな安いコスプレながら、堂々と戦うキック・アスに頭が上がりません!

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

そんなキック・アスに、とある事情から絡むこととなる親子。
「ビッグ・ダディ」と「ヒット・ガール」。
この親子が作品の肝になっていました。
ヒット・ガールに至っては「彼女が主人公?!」と思えるくらいの活躍ぶり。
そして、悲哀っぷり。

「ビッグ・ダディ」は、ニコラス・ケイジが演じていますが、
何、このイキイキっぷり!アメコミヒーロー命のケイジ、楽しそう!
しかも、この父親、かなりイッちゃってます。(原作だともっとすごいみたい)

ズバリこの父親、「娘を復讐の道具にしている」感もあるんですよねぇ。
この点を考えすぎるとものすご~く重たい気持ちになってしまうのです。

でも、ひとつ救われたのは、娘が父親の「人形」のように見えなかったこと。
ヒット・ガールを演じたクロエちゃん、サイコーでした!
ビッグ・ダディとの「おやすみなさい」には、わたくし、泣いてしまいましたよ。
アクションからCワードの過激な台詞まで、恐れ入ったわ11歳!(撮影当時)

多くの配給会社から「PG13にして、ヒット・ガールなしだったら配給してやってもいい」
と言われたというヴォーン監督。そこを折れずにヒット・ガールはヒット・ガールの
まま製作してくれたことに感謝の弁を述べたいくらいです。

また、もう1人訳ありで絡んでくる「レッド・ミスト」。
あははっ、この彼「スーパーバッド 童貞ウォーズ」(←日本って、こういう副題
好きねぇ(苦笑))に出てたクリストファー・ミンツくんじゃないか!
レッド・ミストのキャラも個人的にツボでした。
へぇ~、続編では…(以下自粛)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

原作コミックでは、グロさもバイオレンスももっとすごいようですが、
映画の中でもそのようなシーンあり。でも、困ったことに笑ってしまうのです。

「映画の中の暴力描写」って、作品によっては、なんでこんなに笑ってしまうんだろう。
今回も人がバッバッタ撃たれる、斬られる、時には人体破裂にスクラップ…!!
しかも、「復讐が復讐を呼ぶ」展開とくれば、ちょっとした鬱に陥る方もいるでしょう。

でも、この作品、作り手の「悪意」を感じません。
むしろ「撮りたくて撮りたくて仕方なかった!」という愛情すら感じます。

また、観客も「現実と非現実の区別が自分の中に明確にあるから
バカ笑いできるのかも。
これを観て「人を殺したい」とニヤニヤするのは、映画ファンとはちょっと違う。

そして、なんといっても音楽も最高!POPなナンバーもかっこよかったけど、
「夕陽のガンマン」に笑い、麻薬組織が絡むシーンで「セヴィリアの理髪師 序曲」とか。
その選曲センスと使い方にしびれました!

とにかく「ヒーローもののアホパロディ」と舐めてかかった私には大収穫!
公開は12月18日~。でも、上映館が少ないのが残念すぎる。
全国巡回の際には、是非、大スクリーンでnewヒーローを♪

私もヒーローになれる勇気が……あるかな?!

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是非、ご覧くださ~い

  • 試写会が当たり鼻血ブー!wずっと待ち続けた甲斐がありました(涙)

我爱你!李 連杰!

今後もJet作品のBD化が増えること願ってます( ^ω^ )♪

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